KOUEI-LAB データで読む公営競技

KEIBA COURSE DATA — NAGOYA 1500m

NAGOYA DIRT 1500m 名古屋1500mは「前有利、ただし差しも届く」
——渋った馬場で買う血統まで一気に読む

名古屋ダート1500mを2022〜2026年・3,966レースぶん集計した。最初のコーナーを先頭で回った馬(逃げ)の複勝率は47.9%。勝ち馬の67%が4番手以内から出ており、これは平均11.1頭という頭数から期待される36%を+31.3pt上回る。良馬場と渋った馬場で成績が入れ替わる種牡馬——「馬場で買い替える血統」もコース単位で出した。

2022-04-08 〜 2026-07-31 集計・3,966レース44,030走(当サイト独自集計)

集計レース数
3,966R
2022〜2026年・平均11.1頭
逃げ 複勝率
47.9%
勝率22.2%・脚質別トップ
内外差(頭数補正後)
−6.5pt
外(7-8枠)が上・複勝率ベース
渋った馬場の割合
43%
稍重・重・不良の合計
脚質は最初のコーナーの通過順で判定(逃げ=先頭 / 先行=2〜4番手 / 差し=中団 / 追込=後方)。前が優勢だが、差しも十分に取り切れる範囲。

このページの数字の読み方

少頭数のレースが多いコースほど、複勝率も「4番手以内で決まる率」も自然に高く出ます (6頭立てなら3頭に1頭以上が3着以内に入るため)。会場どうしを並べて比べられるように、 本ページでは頭数から決まる期待値との差(pt)を併記しています。 「+4.0pt」なら、同じ頭数構成のレースをランダムに選んだときより4ポイント高い、という意味です。

01

馬場状態別×血統 — 渋って買う種牡馬、割り引く種牡馬

コース×血統の成績表はよく見るが、「同じコースで馬場が渋ったときだけ走る血統」まではなかなか出てこない。名古屋1500mの血統データ41,443走を、良馬場と渋った馬場(稍重・重・不良)に分けて比べた。まずはベースとなる種牡馬ランキングから。

種牡馬(154走以上・複勝率順)出走勝率複勝率
1. ダノンバラード 180走 14.4% 45.0%
2. ドレフォン 466走 15.5% 43.6%
3. ブリックスアンドモルタル 270走 17.8% 41.5%
4. ロードカナロア 434走 20.0% 40.8%
5. ザファクター 180走 11.1% 40.0%
6. シニスターミニスター 190走 9.5% 37.9%
7. レイデオロ 194走 10.8% 36.6%
8. サトノダイヤモンド 196走 12.2% 36.2%
9. マクフィ 273走 13.2% 35.9%
10. カリフォルニアクローム 219走 7.8% 35.6%

対象: 名古屋1500mで154走以上の種牡馬(該当94頭)。血統データが取得できた41,443走で集計。

渋った馬場で複勝率が上がる種牡馬

種牡馬渋 出走渋 複勝率良 出走良 複勝率
ファインニードル 70走45.7% 92走20.7% +25.0pt
リアルインパクト 67走38.8% 91走24.2% +14.6pt
ディープブリランテ 75走41.3% 126走29.4% +11.9pt
マジェスティックウォリアー 284走34.9% 348走23.3% +11.6pt
ハクサンムーン 71走39.4% 104走27.9% +11.5pt
アドマイヤムーン 192走31.2% 264走20.5% +10.7pt
ゴールドアクター 102走28.4% 126走20.6% +7.8pt
トーセンジョーダン 123走23.6% 166走16.3% +7.3pt

渋った馬場で複勝率が下がる種牡馬

種牡馬渋 出走渋 複勝率良 出走良 複勝率
シニスターミニスター 79走27.8% 111走45.0% −17.2pt
ケープブランコ 75走17.3% 83走31.3% −14.0pt
エイシンヒカリ 80走21.2% 121走32.2% −11.0pt
ブリックスアンドモルタル 117走35.9% 153走45.8% −9.9pt
ロードカナロア 191走35.6% 243走44.9% −9.3pt
シルバーステート 152走24.3% 240走32.9% −8.6pt
エスポワールシチー 90走22.2% 124走30.6% −8.4pt
トーセンホマレボシ 72走11.1% 98走19.4% −8.3pt

対象: 全体154走以上かつ良・渋それぞれ61走以上の種牡馬。 地方のダートは散水込みで馬場が動くため「渋=稍重・重・不良」でまとめている。 標本が数十走のセルは1〜2頭の当たり外れで数pt動く。傾向の「向き」を見る資料として使ってほしい。

02

枠順傾向 — 外枠のほうが走るコース

生の複勝率は内(1-3枠)23.6%・外(7-8枠)29.9%。ただし外枠は多頭数レースで2頭ずつ入るぶん頭数の影響を受けるため、頭数から決まる期待値との差で比べると外(7-8枠)が内(1-3枠)を+6.5pt上回る、外枠有利のコース。血統単位で見ると、枠との相性はさらに分かれる。

出走勝率複勝率頭数からの期待値補正差
1枠 3,911走 6.6% 21.7% 26.9% −5.2pt
2枠 3,921走 7.8% 22.8% 26.9% −4.1pt
3枠 3,922走 8.0% 26.3% 26.9% −0.6pt
4枠 3,911走 8.5% 26.3% 26.9% −0.6pt
5枠 6,017走 7.7% 25.7% 26.3% −0.6pt
6枠 6,991走 9.4% 28.0% 26.4% +1.6pt
7枠 7,605走 10.6% 28.8% 26.7% +2.1pt
8枠 7,752走 10.8% 30.9% 26.8% +4.1pt

枠番は馬番と頭数から算出(8枠制)。多頭数レースでは外枠に2頭ずつ入るため出走数が内枠より多くなる。 「頭数からの期待値」は各行の min(3,頭数)/頭数 の平均で、頭数構成の違いを取り除いて比べるための基準値。

内枠で走る種牡馬

内(1-3枠)と外(7-8枠)の複勝率差が大きい順。内外それぞれ46走以上の種牡馬が対象。

外枠で走る種牡馬

外(7-8枠)の複勝率が内(1-3枠)を上回る順。内外それぞれ46走以上の種牡馬が対象。

03

展開・脚質 — どこまで前で運べばいいか

逃げの勝率22.2%・複勝率47.9%、先行を含めると勝ち馬の67%が4番手以内から出ている(頭数から期待される36%に対し+31.3pt)。馬場が渋ると逃げの複勝率は良馬場の47.3%から48.6%へさらに上がる。

脚質出走勝率複勝率補正差良・複勝率渋・複勝率
逃げ 4,033走 22.2% 47.9% +21.0pt 47.3% 48.6%
先行 11,746走 15.0% 39.3% +12.4pt 39.0% 39.8%
差し 13,562走 6.5% 25.1% −1.3pt 25.5% 24.5%
追込 14,281走 2.9% 13.0% −13.7pt 13.4% 12.6%

勝ち馬の脚質内訳

勝ち馬のうち4番手以内は67%。平均11.1頭という頭数から期待される36%に対し+31.3pt。

04

名古屋1500m・3行まとめ

前が優勢、差しも届く

逃げ複勝率47.9%、先行も39.3%。勝ち馬の67%は最初のコーナー4番手以内で、頭数補正後も+31.3pt。テンに行ける馬から組み立てたい。

外枠のほうが走る

頭数補正後の内外差は−6.5pt(生の複勝率は内23.6%・外29.9%)。血統ではトゥザワールドのように外枠で数字を上げる例もある。

渋ったら血統表を見る

渋った馬場は全体の43%。良→渋で複勝率が25.0pt動く種牡馬もいる。雨の日はもう一段絞れる。