DATA COLUMN — 04
BIG PAYOUT STUDY 万舟券が最も出る競艇場はどこか
3連単1万円超——いわゆる「万舟」は、実は約6レースに1回出ています。どこで、どんな条件のときに出やすいのか。直近3年・16万レースの配当分布を解剖します。
検証ルール
- 対象: 2023年8月5日〜2026年8月4日の全24場・BOAT RACE公式の競走成績(3連単の払戻が成立したレース)
- 万舟率 = 3連単配当が10,000円以上になったレースの割合
- 配当の代表値は中央値と平均を併記(平均は少数の大穴に強く引っ張られるため)
- 数値は集計期間の実績であり、将来の傾向を保証するものではありません
「平均配当」と「典型的な配当」は2.8倍違う
3連単の配当は、中央値¥2,560に対して平均は¥7,226。ふだん目にする「平均配当」は、ごく一部の大穴(最高は¥637,530)に引っ張られた数字です。
つまり典型的なレースの3連単は2千円台で決まり、その一方で16.85%——約6レースに1回は1万円超の万舟が出る。この「ふだんは堅く、ときどき跳ねる」分布の歪みこそが3連単という券種の正体です。どこで跳ねやすいかを見てみましょう。
全国計: 164,586レース / 万舟率16.85% / 中央値¥2,560 / 平均¥7,226
| 順位 | 会場 | 万舟率 | 配当中央値 | 配当平均 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 鳴門 | 20.48% | ¥3,260 | ¥8,180 |
| 2 | 平和島 | 18.93% | ¥3,380 | ¥7,399 |
| 3 | 桐生 | 18.76% | ¥3,020 | ¥7,675 |
| 4 | 戸田 | 18.58% | ¥3,370 | ¥7,510 |
| 5 | 三国 | 18.34% | ¥2,740 | ¥7,639 |
| 6 | 江戸川 | 17.9% | ¥3,255 | ¥7,070 |
| 7 | 宮島 | 17.86% | ¥2,500 | ¥7,419 |
| 8 | 若松 | 17.5% | ¥2,590 | ¥7,394 |
| 9 | 児島 | 17.47% | ¥2,570 | ¥7,493 |
| 10 | 芦屋 | 17.42% | ¥2,290 | ¥7,999 |
| 11 | 浜名湖 | 17.4% | ¥2,620 | ¥7,302 |
| 12 | 丸亀 | 17.08% | ¥2,535 | ¥7,327 |
| 13 | 多摩川 | 16.97% | ¥2,650 | ¥7,111 |
| 14 | 住之江 | 16.57% | ¥2,380 | ¥7,571 |
| 15 | びわこ | 16.4% | ¥2,530 | ¥7,162 |
| 16 | 津 | 16.19% | ¥2,470 | ¥7,273 |
| 17 | 唐津 | 16.06% | ¥2,370 | ¥7,160 |
| 18 | 下関 | 15.91% | ¥2,330 | ¥6,598 |
| 19 | 尼崎 | 15.18% | ¥2,190 | ¥6,994 |
| 20 | 福岡 | 15.1% | ¥2,290 | ¥6,637 |
| 21 | 常滑 | 15.05% | ¥2,330 | ¥6,926 |
| 22 | 蒲郡 | 15.03% | ¥2,310 | ¥6,521 |
| 23 | 大村 | 14.65% | ¥2,110 | ¥6,590 |
| 24 | 徳山 | 14.22% | ¥1,975 | ¥6,571 |
上位3場(荒れやすい)を橙、下位3場(堅い)を緑で表示。万舟率 = 3連単配当1万円以上のレース割合。
荒れる場の顔ぶれは「イン受難」の裏返し
1位は鳴門の20.48%——5レースに1回のペースで万舟が出ます。平和島・桐生・戸田と、イン1着率の低い場が上位に並びました。
最少は徳山の14.22%で、大村・蒲郡・常滑とイン天国勢が続きます。万舟率ランキングは、実質的に会場別イン1着率ランキングの裏返し——「インが飛ぶ場所」がそのまま「配当が跳ねる場所」です。各会場のイン1着率は会場別ページで確認できます。
なお中央値の列を見ると、鳴門・平和島・戸田は典型的なレースでも3千円台と全国より一段高め。荒れる場は「たまに大きく荒れる」のではなく、日常的に少しずつ荒れていることが分かります。
荒れの条件——風速と、意外にも「前半レース」
条件別に切ると、風速では無風15.81%→6m以上19.09%と単調増加。ここまでのコラムと同じ「風は秩序を壊す」構図です。
風速帯別の万舟率
| 風速帯 | 万舟率 | 対象レース |
|---|---|---|
| 無風〜1m | 15.81% | 41,182 |
| 風速2〜3m | 16.67% | 74,098 |
| 風速4〜5m | 17.62% | 36,302 |
| 風速6m以上 | 19.09% | 13,004 |
レース番号帯別の万舟率
| レース帯 | 万舟率 | 対象レース |
|---|---|---|
| 1〜6R | 17.52% | 82,564 |
| 7〜12R | 16.18% | 82,022 |
面白いのはレース番号帯で、前半(1〜6R)17.52% > 後半(7〜12R)16.18%。後半に強い選手を集める番組編成(準優勝戦・特選など)の影響で、実力上位が順当に決めやすい後半の方が堅い——と考えられます。「荒れ狙いは前半戦」はデータ上の根拠がある戦術です。
まとめ
- 万舟は約6レースに1回(16.85%)。典型配当は¥2,560で、平均¥7,226は大穴が持ち上げた数字。
- 最も荒れるのは鳴門(20.48%)、最も堅いのは徳山(14.22%)。万舟率はイン1着率の裏返し。
- 風速が上がるほど万舟率は単調に上昇(15.81%→19.09%)。強風日は配当も荒れる。
- 前半レースの方が荒れる(17.52% vs 16.18%)。番組編成を読むのも荒れ狙いのうち。
舟券の購入は20歳以上・余裕資金の範囲で。データは判断材料としてご活用ください。
「荒れる場所」が分かったら、次は「なぜ荒れるか」。
会場ごとのコース別1着率・決まり手・風速別データを全24場ぶん公開しています。コラムのバックナンバーもどうぞ。