DATA COLUMN — 06
BET TYPE STUDY イン党は、どの券種で買うべきか
同じ「1号艇を信じる」でも、券種が違えば回収率は大きく違う。7券種のベタ買いを3年・16万レースで実測し、確定票数データで「人気の偏り」という答え合わせまでやりました。
検証ルール
- 回収率: 2023年8月5日〜2026年8月4日の全24場・3連単成立レースで、毎レース1号艇絡みの各券種をベタ買いしたと仮定(買い方は表内に記載、各100円)
- 票数: 確定票数データ(2連単・2連複・ワイドの3券種のみ収集)から1号艇絡みへの投票シェアを算出。収集期間は回収率とは異なる約3ヶ月(表に明記)
- 組番は艇番ベース(1号艇=1枠の艇)。数値は過去実績であり将来の成績を保証しません
シンプルな券種ほど、損をしにくい
結果は驚くほどきれいな階段でした。1位は複勝の93.2%、最下位は3連複の70.5%——同じ「1号艇縛り」で22.7ptの差がつきます。
対象: 164,586レース(3連単が成立した全レース、毎レース各券種をベタ買いと仮定)
| 順位 | 券種(買い方) | 回収率 |
|---|---|---|
| 1 | 複勝(1号艇 1点) | 93.2% |
| 2 | 単勝(1号艇 1点) | 90.4% |
| 3 | ワイド(1=全 5点) | 78.6% |
| 4 | 2連複(1=全 5点) | 76.8% |
| 5 | 2連単(1-全 5点) | 76.3% |
| 6 | 3連単(1-全-全 20点) | 70.7% |
| 7 | 3連複(1=全=全 10点) | 70.5% |
法則は明快です。絡む艇の数が増え、着順指定が厳しくなるほど回収率は下がる。的中の条件が複雑になるほど、控除率の負担に加えて「無駄な組み合わせ」を抱えるコストが積み上がるからです。第1回で見た1-2-3の79.8%も、第2回の1-全-全の70.7%も、この階段の中に収まります。
票の偏りを「答え合わせ」する
なぜ券種で差がつくのか。確定票数データで、1号艇絡みが「実力どおりに買われているか」を検証しました。
確定票数の収集期間: 2026-05-01〜2026-08-03(91日・回収率の3年集計とは期間が異なります)
| 券種 | 1号艇絡みの票シェア | 実際の的中率 | 乖離 |
|---|---|---|---|
| 2連単 — 1号艇アタマ(1-全) | 55.2% | 54.9% | +0.3pt |
| 2連複 — 1号艇絡み(1=全) | 69.8% | 72.1% | -2.3pt |
| ワイド — 1号艇絡み(1=全) | 57.1% | 81.0% | -23.9pt |
乖離がプラス=実力以上に買われている(過剰人気)、マイナス=実力より買われていない(過小評価)。橙は過剰・緑は過小。
2連単・2連複の乖離は±2pt程度——市場はおおむね「賢い」のです。ところがワイドの1号艇絡みだけは、実際に81.0%当たるのに票は57.1%しか集まらない(−23.9pt)。配当の安さから敬遠されがちなワイドの1号艇絡みが、データ上は最大の盲点になっています。ワイドの回収率(78.6%)が2連系や3連系を上回るのは、この過小評価の分だと考えられます。
単勝・複勝は票数の収集対象外のため直接は検証できませんが、回収率が突出して高い(90.4%・93.2%)ことから、「買う人が少ない券種ほど歪みが残る」という同じ構造が働いていると見るのが自然です。
それでも「勝てる券種」は存在しない
誤解のないように——最上位の複勝でも回収率は93.2%で、100%には届きません。
複勝・単勝の高回収率は「損をしにくい」のであって「儲かる」のではない。しかもオッズは1.0〜1.5倍帯が中心で、当てても増えないのが実感でしょう。このコラムの使い方は「複勝を買え」ではなく、3連単で勝負するなら約23ptのハンデを背負っている自覚を持つこと、そしてワイドの1号艇絡みのような「見捨てられた効率」に目を向けることです。
まとめ
- 回収率は複勝93.2% > 単勝90.4% > ワイド78.6% > 2連複 > 2連単 > 3連単 > 3連複70.5%。シンプルなほど損しにくい。
- 2連単・2連複の市場はほぼ効率的(票シェアと実際の的中率の乖離は±2pt程度)。
- ワイドの1号艇絡みは−23.9ptの過小評価。81%当たるのに57%しか買われていない盲点。
- どの券種も100%には届かない。券種選びは「勝つ」ためでなく「余計に負けない」ための技術。
舟券の購入は20歳以上・余裕資金の範囲で。データは判断材料としてご活用ください。